アスペルガーに読んでほしい話
前回の続き。僕が良く知っている、とあるアスペルガーの話。
前回の記事をまだ読んでない方はこちら↓
マジで邪魔だと思われるのはどんな人かhttps://mjfujiwara.hatenablog.com/entry/2019/06/21/232516?_ga=2.90374227.850301011.1561121871-203778257.1560896288
アスペルガーの話
そのアスペルガーの事をここではA君と呼ぶことにする。
A君はアスペのせいで友達も出来ず、バイトも出来ず、仕事も出来ず、やりたい事も出来ず…生きがいにしていたBARの仕事を辞めることになった。
しばらく派遣や飲食のバイトを転々としたが、また以前のダラダラした生活のサイクルに戻った。バイト行って、帰って、酒飲んで、ゲームして、寝て、またバイト行って…無駄な時間を過ごす。(無駄な時間 略してMJ)
そんな生活が半年くらい続いたある日、A君は一人の映画監督と出会う。その映画監督もまたアスペルガー持ち。A君と違うのは、自分がアスペなのを前向きに捉えて活動しているという点。アスペはどこか能力が1部欠落しているが、その分別の能力が異常に発達する。その映画監督の場合、コミュ障の代わりに、脚本力と映像を撮る能力に優れているという点。そしてさらに「世界中にいるアスペルガーの人々に希望を与える映画を作りたい」という明確な目標を持っていた。
「アスペはどこか能力が1部欠落するが、その分別の能力が異常に発達する…」
A君はその言葉を聞いたが、その時は自分に能力があるなんて前向きに捉えることは出来なかった。
そしてそんなA君に一つの仕事が舞い込む。クビだと思っていた芸能事務所の社長から【ストーカー殺人事件の犯人役】を抜擢された。この役はA君しかいない。そう言っていた。一度は芸能界諦めたA君は、その役を演じる事に決めた。再現VTRではあるが主役である。今までそんな大役務めた事もなかったので、この仕事をきっかけに自信に変わった。
芸能事務所の社長はA君がアスペルガーなのを理解していた。さらにアスペであるが故、苦しい過去を経験した事。心の中に闇を持っている事を知っていた。だからこそA君に仕事を振ったのである。
A君はそれから生き方や考え方を変えた。何かするたびに弱音を吐いたりネガティブな発言をしていたのをやめた。常に前向きに考える。一見アスペである事は-になるかもしれないが、自分がアスペで暗い過去を持ったからこそ伝えられる事がある。それで同じような境遇の人に勇気や元気を与えられたらA君がやった事は+になる。しかもそれはA君にしかできない事だ。
みんなの周りにもアスペと思われる人間はいるかもしれない。もしいたら理解してあげてほしい。もしかしたら自分自身がそうかもしれない。でも大丈夫。どこか能力かけてる分、他に隠れた才能が絶対にある。その才能が見つかるまでは絶対に苦労する。いろんな人から批難を浴びるだろうし、嫌われるし、失敗も沢山する。苦しい思いを沢山した、アスペが故に普通の人が普通に出来ることが出来ず、何度も同じ間違えをしたし、上司に嫌われたし、高校の友達からもマジで邪魔だと思われたし、自分のやりたい事さえも出来ずボロボロになった。辞めた恵比寿のBARでは今も従業員がA君の悪口を言ってるかもわからない。
それでも絶対報われる日は来る。理解してくれる人間が現れるし、自分に出来る事が見つかる。A君はアスペである事を恨んでいたしそんな自分が大っ嫌いだった、今はアスペで良かったと思っている。自分と同じようなアスペを助けられるのは自分しかいないから。
自分自身がアスペだと知って向き合う事、そして周りの人が理解してあげることが重要です。アスペで有る事を理解した上で自分の強みを武器に芸能界で戦う映画監督のように、A君を理解しチャンスをあげた社長のように。
A君は今、自分の経験から学んだ事を世界に伝える為、同じ境遇のような人を助けるため、新橋で人狼亭というお店を開き、役者としても活動し日々戦っている。もしこの記事を読んで、少しでも応援したいなと思った人、勇気をもらった人はA君に会いに遊びに行ってあげて下さい。みんなで人狼やろう。
みんなで人狼やろう 略してMJ
今日の記事はおしまい
A君が主役ででたやつはこれ ↓ 39分~
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